これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは。いつの時代も世代間のギャップ(ジェネレーションギャップ)というものは存在しますが、特にテクノロジーやコミュニケーションツールの移り変わりにおいては、それを強く感じさせられることが多いですね。

先日、非常に興味深いニュース記事(漫画)を見かけました。あるお母さんが、中学3年生の息子さんから無邪気に「『メアド』ってなに?」と聞かれ、強烈なジェネレーションギャップの衝撃を受けたというエピソードです。

「メアド」を教え合わなくなった時代

確かに、「メアドってなに?」と聞かれてしまうのは衝撃的ですが、よくよく考えてみれば納得できる部分もあります。

僕たち(ガラケー世代)が中高生だった頃は、友達ができたらまず赤外線通信などで「メアド(メールアドレス)」と電話番号を交換するのが当たり前でした。しかし、ここ10年ほどを振り返ってみると、新しく知り合った人とプライベートで「メアドを交換する」という文化は完全に消滅しています。

今や連絡先の交換といえばLINEが主流ですが、最近の若い世代ではそのLINEすら「いきなり交換するのはハードルが高い(古い)」と言われる時代です。まずはInstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどのSNSで相互フォローになり、DMでやり取りをして、本当に親しくなってから初めてLINEを交換する、というステップが一般的です。

僕自身も、仕事の付き合いで名刺に書いてあるメールアドレスに連絡することはあっても、プライベートで知り合った友人のメールアドレスは全く知りません。そう考えると、今の中学生が「メアド」という略語にピンとこないのも無理はないのかもしれません。

識別コードとしてのメールアドレスの未来

では、メールアドレスという概念自体がこの世からなくなってしまったのかというと、決してそんなことはありません。

各種Webサービスやアプリ(LINEやInstagramも含む)にアカウントを登録・作成するためには、本人を特定する識別コードとして今でも必ずメールアドレスが必要になります。「メアドを知らない・使わない」と言いつつも、彼らもスマホの初期設定などで必ずGmailなどのアドレスを持っているはずです。

しかし、あくまで「裏側のシステム登録用」のIDとして存在しているだけで、かつてのような「人と人とがコミュニケーションを取るための主要なツール」としての役割は、すでに終わっているのだと思います。

「○○@gmail.com」のように、@(アットマーク)の右側で所属(ドメイン)を示し、左側で個人を識別するというメールアドレスのシステム自体は、非常に完成されていて分かりやすい素晴らしい仕組みです。そのため、今すぐ社会からメールアドレスが消え去ることはないでしょう。

しかし、長期的にはこの「識別コード」としての役割も、別の何かに置き換わっていく可能性は十分にあります。例えば、Web3の時代になれば「ウォレットアドレス(MetaMaskなど)」が個人の絶対的なIDとなり、メールアドレスの代わりを果たすようになるかもしれません。

コミュニケーションツールから単なる登録用IDへと役割を変えた「メアド」。中学生の何気ない一言から、僕たちが普段使っているテクノロジーが今後どのように変遷していくのか、その先の未来を考えさせられる非常に面白いエピソードでした。