これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは。くら寿司と「ちいかわ」のコラボキャンペーンが突如中止になったというニュース、かなり話題になっていますね。

ちいかわは大人気のコンテンツですし、「ビッくらポン」でグッズが当たるのを楽しみにしていた子供たちや家族連れも多かったと思います。土日にくら寿司へ行こうと計画していた方々にとっては、本当に残念なニュースになってしまいましたね。

「中止」という重い決断の裏側

今回の企業側の対応についてですが、「従業員が不正をして申し訳ありませんでした」と謝罪し、該当の従業員を処分した上でキャンペーン自体は継続する、という選択肢もあったはずです。

しかし、結果的にくら寿司は「キャンペーンの全面中止」という非常に重い決断を下しました。
この判断の裏には、おそらく様々な要因があったと推測できます。お客様の信頼を損ねてしまったことはもちろんですが、IP(知的財産)の権利元である「ちいかわ」サイド(原作者やライセンス管理会社)との厳しいやり取りがあった可能性も十分に考えられます。自社の大切なキャラクターが不正な転売の温床になり、ブランドイメージを傷つけられたわけですから、権利元が激怒して中止を求めたとしても不思議ではありません。くら寿司の担当者とちいかわ側の担当者との間で、この数日間、相当な対応と話し合いが繰り広げられたのだろうと想像します。

また、中止になったことで、店舗に残っている膨大な数の景品はすべて廃棄せざるを得なくなるでしょう。ライセンス料の支払いは変わらないのに、集客効果は得られず、景品は捨てるだけ。企業にとってこれは莫大な損失です。

皮肉なことに、キャンペーンが中止になって世に出回る景品の総数が減ったことで、すでにネットの転売で景品を買ってしまった人たちの手元にあるグッズの「レアリティ(希少価値)」が上がり、結果的に転売ヤーが得をしてしまうような構図になっているのも、なんとも言えないやるせなさがあります。

転売問題とモラルの変化

今回の事件をきっかけに、ネット上では「メルカリなどのプラットフォームも規制するべきだ」「転売ヤーを放置しているメルカリにも責任がある」といった声が散見されました。

確かに転売は社会問題化していますが、資本主義のルールの中で、現在のところ法律で一律に「フリマアプリでの転売を禁止する」というのは現実的ではありません。メルカリ側にすべての責任や罰金を負わせるのも無理があります。

しかし、法的な規制が難しくても、「モラル」の観点からの規制は少しずつ進んでいます。例えば過去には、マクドナルドの福袋グッズなどがメルカリで転売対策(出品制限の協力など)の対象になったこともありました。

「法律で禁止されているわけではないから何をしてもいい」という時代から、「社会的なモラルとして、不正な転売や買い占めは許容しない」という共通認識が、プラットフォーム側にも消費者側にも徐々に根付き始めているのを感じます。

今回のくら寿司の件は、一部の心ない従業員の不正行為が、多くのファンや企業にどれほどの損害を与えるのか、そして転売という行為のモラルについて、私たち一人ひとりが改めて考える大きなきっかけになったと思います。