これはスタエフの文字起こしをブログ化したものです

こんにちは。今年の夏に予定されていた、通信アプリの「LINE」とスマホ決済の「PayPay」のアカウント連携が延期されるというニュースがありました。

元々LINEは「LINE Pay」を展開しており、一時は日本のキャッシュレス市場が「PayPay、楽天ペイ、LINE Pay」の三つ巴になるかと思われていました。しかし、ご存知の通りLINEとZホールディングス(ヤフーなど)が経営統合したことで、事実上LINE PayはPayPayに吸収・統合される形となりました。

個人間送金の普及と、連携がもたらすブレイクスルー

LINE Payが日本で爆発的に普及しきれなかった要因の一つに、「個人間送金」という文化が当時の日本(2010年代後半)にまだ定着していなかったことがあると僕は考えています。あの頃はまだ、スマホでお金を割り勘して送り合うという行為に慣れている人は少数派でした。

しかし現在、PayPayの普及によって「PayPayで割り勘しよう」「PayPayで送っとくね」という個人間送金は、すっかり日常の光景になりました。この文化が根付いた今だからこそ、LINEとPayPayが本格的に連携することには計り知れない価値があります。

これまでは、PayPayで送金するためには相手のPayPay IDを聞いたり、QRコードを読み取ったりする手間がありました。しかしLINEとPayPayのアカウントが完全に連携すれば、いつもメッセージをやり取りしている「LINEのトークルーム」から、直感的にPayPayの残高を送り合うことができるようになります。

決済の自由化は「ビジネスの自由化」

「LINEで送金できるならPayPayを入れてみようかな」と、これまでキャッシュレスに抵抗があった層も巻き込むことができ、PayPayのユーザー基盤はさらに盤石になるでしょう。

そして何より重要なのは、これによって「決済が自由化される」ということです。決済というのは、すべての経済活動・ビジネスの基礎です。

例えば、小学生が親のお手伝いをして100円のお小遣いをもらうのも立派な経済活動です。面倒な手続きや銀行を通すことなく、個人間でスマホを使って1円単位でお金のやり取りがシームレスにできるようになれば、そこから今まで思いつかなかったような新しい個人ビジネスやマイクロサービスがたくさん生まれてくるはずです。

延期になってしまったのは残念ですが、セキュリティをしっかり固めた上で、この画期的な連携が実現する日を楽しみに待ちたいと思います。